「雨樋は雨漏りするようになったら交換すれば良い?」
「雨樋交換は自分でもできるんじゃないか?」
上記のような雨樋交換に関する疑問を解消できるよう、具体的な内容について、次の流れでお話します。
- 雨樋交換を依頼するタイミング
- 雨樋は自分で交換できる?
- 雨樋の各部位と役割
もし心当たりがある人は、ぜひ最後までお読みください。
雨樋交換を依頼するタイミング
「雨音もうるさくないし、雨漏りもしていないから雨樋交換をする必要はない」と思っていませんか?
しかし、雨樋は気付かないうちに劣化・破損している場合があり、以下4つの症状が進行すると雨漏りになります。
- ゴミや植物で詰まっている
- 太陽熱や雪の影響で雨樋がゆがんでいる
- 雨樋同士をつなぐ継手(つぎて)が外れている
- 雨樋に割れやひびが見える
これらの症状を早期発見して対処できれば、雨漏りなどのトラブルを事前に防げます。
例えば、ゴミや草葉による詰まりなら、掃除するだけでも予防になります。反対に、劣化や破損があるのに放置していると、雨樋の部分交換ですむものも「全て交換が必要」となってしまう恐れがあります。
トラブルが深刻化すると費用も高くなってしまうので、定期的に雨樋を確認して、気になることがありましたら弊社へご相談ください。
雨樋の寿命
雨樋の交換タイミングの一つの参考として、雨樋の寿命について解説します。
雨樋の素材によって異なりますが、一般家屋で多く使用されている樹脂製雨樋の寿命は15年~20年です。
しかし、この期間は、外的要因がない場合の寿命となります。
実際には自然災害や飛来物によってダメージを受けることが多いので、目立った破損や劣化がなくても、10年~15年程度で一度メンテナンスをおこなうと良いでしょう。
雨樋は自分で交換できる?
雨樋の交換は業者への依頼をおすすめします。
というのも、ご自身で対処することで、かえって破損がひどくなる場合もあるからです。
例えば、最近では軽度の破損を補修するための修理テープなども販売されています。しかし、大切なのは「正確な修復位置がわかっているか」「破損の原因がわかっているか」がじつは重要です。
また、高所作業になるため、転倒して大きな怪我になる恐れもあります。お客様の安全のためにも、雨樋交換は業者にご相談ください。
雨樋の役割
「雨樋が一部劣化していても、問題ないでしょ?」と思う方もいるでしょう。
しかし、雨樋には「雨水の流れる位置を調整して、家屋を雨水から守る」という役割があります。
雨樋が機能しなくなると、以下の問題が生じます。
- 雨水が屋根やひさしに直接あたり、雨音が大きくなる
- 地上に落ちた雨水がはねて、外壁を汚してしまう
- 雨水が軒や外壁をつたい「雨染み・汚れ・カビ」が発生する
- 外壁に隙間があると、家屋に雨水が侵入する
これらは進行すると「家の見た目が悪くなる・耐久性が落ちる・雨漏りが起きる」など、大きなトラブルになり 屋根の葺き直し や 屋根・外壁塗装 が必要になります。
雨樋の一部が劣化・破損が大きなトラブルの原因になることもありますので、ご注意ください。
雨樋の各部位と役割
「手の届くところなら、自分で交換しても良いよね?」と考える方もいるでしょう。
ところが、先程もお伝えした通り、雨樋の作りはとても複雑です。
「どこが破損しているか?」
「どの部分を交換したら良いか?」を判断するのは、なかなか困難だと思います。
なぜなら、雨樋は10部位に分かれて構成されているからです。
以下の表に各部位の名称と役割をまとめました。
部位の名称 | 役割 |
---|---|
軒樋(のきどい) | 屋根から流れてくる雨水を集水器へと運ぶ |
集水器・じょうご | 軒樋が受けた雨水を集めて集めて、竪樋(たてどい)へと誘導する |
竪樋(たてどい) | 軒樋から集水器へ流れた雨水を地上や下水に運ぶ |
這樋(はいどい) | 上層階の竪樋から下層階の集水器に水を運ぶ |
曲がり | 軒樋間のコーナー部分 |
止まり | 軒樋の両端につけるキャップ部分 |
軒継手(のきつぎて) | 軒樋を継ぎ足すジョイント |
軒樋金具(吊り金具・受け金具) | 軒樋を設置する支え |
竪樋金具 | 竪樋を固定する金具 |
エルボ | 竪樋同士の接続に使用されるL字型ジョイントパイプ |
雨樋交換をおこなう場合は、弊社がしっかり調査をした上で、十分な対応をいたします。