アスベスト含有建材除去の種類は?シールドサクション工法がもっとも安全

「おすすめのアスベスト含有建材の除去方法は?」
「アスベスト含有建材の除去方法による違いは?」

ここでは上記のような疑問を持つ方の疑問を解消できるように、アスベスト含有建材除去の種類について紹介します。

アスベスト含有建材の除去方法には、主に5つの工法があります。

  1. シールドサクション工法
  2. 封じ込め工法
  3. 囲い込み工法
  4. ウォータージェット工法
  5. 剥離工法

弊社では「シールドサクション工法」を採用しています。

それぞれの工法で「メリット・デメリット」が異なるので、以下で解説します。なぜ、弊社では「シールドサクション工法」を採用するのか。その安全性や優位性についてもご説明いたします。

シールドサクション工法

シールドサクション工法は、アスベスト含有建材除去の中でも「もっと安全な方法」です。特殊な工具、吸引機を使用して、施工中のアスベストが飛散しないように吸引除去するからです。

他の工法と違い「飛散・家屋へのダメージ」や「アスベストが残ってしまう」などの問題がありません。

メリットデメリット
・アスベストの取り残しがない
・アスベストが飛散しない
・家屋へのダメージを防げる
・他の工法と比べて費用がかかる
・他の工法と比べて期間がかかる可能性がある

国交省の認可を得た独自の技法で、2023年現在では、宮城県内では弊社のみ提供しています。「費用と期間のかかる」というデメリットがあるものの「安全にアスベスト含有建材を除去する」ということに適した方法だと考えています。屋根の葺き替えをする際に、合わせてご提案いたします。

シールドサクション工法について、詳しくはお問い合わせください。

封じ込め工法(エンカプスレーション工法)

封じ込め工法は、アスベストに溶剤を吹き付けて固定し、大気中へ飛散させないようにする工法です。文字通り、アスベストを封じ込めて飛散しないようにすることが目的です。つまり、正確にはアスベスト含有建材を除去できる工法ではありません。

メリットデメリット
・作業中にアスベストが飛散しにくい
・他の工法と比べて短期間で作業が完了する
・アスベストが家屋に残ってしまう
・施工後にも定期的な点検や管理が必要
・解体工事をする際にアスベスト含有建材除去が必要(費用がかかる)

デメリットは、解体工事をする際にはアスベスト含有建材を除去をしなければいけないので、この工法が「根本的な解決にならない」ことだと言えるでしょう。

囲い込み工法(カバーリング工法)

囲い込み工法は、アスベスト含有建材が含まれる資材や建材はそのままにして、その周囲を非アスベスト建材で覆い隠す工法で、カバーリング工法とも呼ばれます。

封じ込め工法と同様に、室内へアスベストを飛散させないことが目的です。こちらも、正確にはアスベスト含有建材を除去できる工法とは言えません。

メリットデメリット
・他の工法と比べて短期間で作業が完了する
・他の工法と比べて作業費用が安い
・アスベストが家屋に残ってしまう
・覆い隠すため、天井が低くなる可能性がある
・施工後にも定期的な点検や管理が必要
・解体工事をする際にアスベスト含有建材の除去が必要(費用がかかる)

デメリットに「アスベストが残ってしまう」ことがあるため、根本的な解決とはなりません。

ウォータージェット工法

ウォータージェット工法は、屋根材以外の外壁や建物内部に用いられる工法です。高い水圧の水を噴射し、柔らかい状態にした上でアスベスト含有建材を除去します。水を使って除去するため、大気中へ飛散しづらく、へこんでいる部分にも施工できます。

メリットデメリット
・アスベスト含有建材を除去できる
・他の工法では除去しにくいへこみ部分の除去ができる
・大気中へアスベストが飛散しにくい
・他の工法と比べて費用が高い
・水を使うため、壁や屋根を傷めてしまう可能性がある

除去効果、また飛散のしにくさがあるものの、家屋そのものを傷めてしまう可能性があります。そのため弊社では非推奨の工法です。

剥離工法

剥離工法は、剥離剤を使ってアスベスト含有建材を除去する工法です。剥離剤で塗材を濡らして、アスベストの飛散を防ぎます。

こちらは、屋根材以外の外壁や建物内部の、アスベストを含有する仕上げ塗材を除去するための工法です。あらゆるアスベスト含有建材を除去できるわけではありません。

メリットデメリット
・アスベストの飛散リスクを抑えられる
・家屋へのダメージがない
・他の工法を併用する必要がある
・他の工法と比べて作業に時間がかかる
・壁面が何層にも上塗りされている場合、完全に除去することが難しい

剥離工法は、他の工法と比べて安全性の高い方法ですが「完全にアスベスト含有建材を除去できない」というリスクもあります。

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